コロナ病棟を経験して学んだこと

ナース転職・働き方

未だ世界的に流行しているコロナウイルス。約1ヶ月間、コロナ感染病棟に移動となりました。それはとても不安なことでした。地方の病院のため都会ほど設備はありませんが多くの方と協力して乗り越えました。今も絶えず患者対応をしている医療従事者のかたには感謝の気持ちでいっぱいです。

この記事は、コロナ病棟を経験した体験談を記しました。

コロナ病棟を経験して得られたこと

  • 感染対策について学び直しが出来たこと。(期間中、スタッフ全員感染しなかったこと)
  • チームの絆が深まったこと
  • おうち時間が充実したこと

身体的、精神的にも辛い中でも得られた良いこともあります。実際に働いてみないと分からないことが多く、いかにこれまでの対応が不十分であったか思い知らされました。

感染対策としてグリーンゾーン(清潔な区域)・イエローゾーン(清潔区域と感染区域の間の空間で、環境内にウイルスが存在する区域)・レッドゾーン(空気、環境にウイルスが存在する区域)を区別し、人や物の移動を管理すること。防護服の正しい着脱の難しさ。

食事の食器を使い捨ての容器に変更する、短時間でケアを行う等の患者を守り、自分の身も守るという知識を得られました。

対策の甲斐もあり、スタッフは誰一人感染することなく乗り越えました。

プライベートでは外部との接触を極力避けるためおうち時間が増えました。断捨離をして部屋の中を整理したり、プロジェクターを購入しホームシアターを導入、共有する夫婦の時間も増え大変な中でも家族の絆を深められたと思います。

コロナ病棟を経験して大変だったこと

  • N95マスク使用で頭痛や耳が痛くなる。肌荒れが止まらない
  • 防護服着用中は暑く汗だくになること
  • 同居家族に気を使う
  • 友人や同居していない家族に会えない
  • スーパーや買い物を躊躇してします
  • プライベートと活動に制限が出てくる。

毎年、インフルエンザの流行時期にはマスクが必須でしたが、今はマスクが欠かせないものとなりました。患者対応中は飛沫防止のN95マスクとガウンを装着します。マスクは固くゴムの当たる部分は痛く、ガウンの中は熱がこもりサウナ状態、一度レッドゾーンに入ったらケアが終わるまで出られずとても辛い状況でした。

定期的に実家に帰ることも控えました。両親も高齢のためもし自分が感染者の場合、感染さてしまったらと思うと、怖くて一生後悔すると感じ帰れませんでした。

趣味でテニスを習っていましたが、緊急事態宣言でレッスンはお休み、他の方に感染させてはいけないとスクールを辞めました。好きな活動を諦めることとなりとても悔しくです。

気を付けたこと

  • 帰宅前に職場でシャワーを浴びて帰ったこと
  • 日々の買い物はネットスーパーを利用したこと
  • 自分がコロナウイルスに感染した場合のことを事前に家族と相談したこと

自分が感染源になってはいけないと帰宅前に職場でシャワーを浴びてから帰宅。シャワー室がない施設がないところもあるので助かりました。

人との接触を避けるため生活必需品はネットスーパーを利用、外食はせずテイクアウトにする。おうちごはんを作る機会も増えクオリティが上がりました。

私が感染した場合を想定し、狭い部屋での隔離はテントを設置して過ごす、食事は別にする、洗濯物は分けるなど話し合いました。このような話し合いもいざという時のため、しておくといいでしょう。

最後に

スタッフ感染は起こらず、患者さんも回復し病棟は解散となりましたが、未だに世界ではコロナ感染者は多い状態です。本当は友人や遠く離れた家族にも会いたい、新婚旅行も結婚式も出来ず2年が経ちます。

医療従事者の子供が学校で差別を受けているという話も聞きます。日々、汗水流して働く医療従事者にも同じく家庭があります。なかなか終息しない状況。どうか医療従事者とその家族には感謝の言葉と配慮をお願いします。

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